水天宮|福岡県久留米市

1. 水天宮の建物について

筑後川水天宮は、全国の水天宮の総本宮として知られ、筑後川のほとりに鎮座しています。本殿の周囲には、御祭神・安徳天皇と玉江姫の恋物語に由来するツバキの木が植えられ、四季折々の景観を楽しめる場所です。特に冬から春にかけて、さまざまな種類のツバキが美しく咲き誇ります。

肥前狛犬

境内には、特徴的な建造物が点在しており、中でも「肥前狛犬」は特に有名です。この狛犬には不思議な力があるとされ、体の痛む部分を撫でるとその痛みが和らぐと伝えられています。

眞木神社

また、明治維新の志士であり、第22代宮司を務めた眞木和泉守保臣を祀る「眞木神社」もあります。彼の遺品を展示する「眞木和泉守記念館」も境内にあり、歴史を感じることができる場所です。

本殿の建築様式は伝統的な神社建築を基調としつつ、細部には水の神を象徴する意匠が施されています。拝殿からは筑後川を望むことができ、水とともに歩んできた水天宮の歴史を感じられる造りになっています。さらに、境内には俳人・高浜虚子の句碑があり、文化的な魅力も兼ね備えています。

筑後川水天宮の境内は広々としており、参拝者がゆったりと過ごせる環境が整っています。四季折々の自然と歴史を感じながら、訪れる人々に安らぎを与える神聖な空間です。

2. 水天宮の歴史について

筑後川水天宮の創建は建久年間(1190年頃)と伝えられています。源平合戦の最後の舞台となった「壇ノ浦の戦い」で平家が滅亡した後、高倉平中宮に仕えていた官女・按察使局伊勢が、平家一門を祀るためにこの地に小さな祠を建てたのが始まりとされています。

その後、江戸時代の慶安3年(1650年)、久留米藩の第2代藩主・有馬忠頼公の命により、現在の筑後川のほとりに遷座しました。水の神としての信仰を集めるようになり、海運や漁業、農業に関わる人々の守護神として崇敬を受けるようになりました。また、河童伝説とも関連が深く、地元の伝承にも多く登場します。

幕末期には、勤王の志士として名を馳せた眞木和泉守がこの神社の神官を務めていました。彼は尊王攘夷の思想を持ち、明治維新の動乱の中で重要な役割を果たしました。境内には彼の銅像や、彼が隠棲した「山梔窩(さんしか)」の模型家屋があり、当時の歴史を今に伝えています。

3. 水天宮の現代の意義

筑後川水天宮は、現代においても多くの人々に信仰され続けています。特に安産祈願や子授け祈願の神社として広く知られ、妊婦やその家族が全国から訪れます。戌の日には多くの参拝者が腹帯を持参し、神職による祈祷を受ける光景が見られます。

また、水の神としての信仰も厚く、漁業関係者や船舶業者だけでなく、水害を避けるための祈願に訪れる人々も多くいます。筑後川沿いに位置することから、地域の水害防止の願いを込めた祭事も行われています。

境内では、年間を通じてさまざまな行事が催されており、地域の人々にとって重要な文化的拠点にもなっています。特に「筑後川花火大会」は有名で、神社とともに伝統を守りながら地域を盛り上げる役割を果たしています。

さらに、筑後川水天宮は歴史と文化を学ぶ場としても機能しています。眞木和泉守に関する資料を展示する記念館や、俳人・高浜虚子の句碑など、文学や歴史に触れられるスポットが点在しています。観光地としても注目されており、国内外からの訪問者が増えています。

筑後川水天宮は、歴史的・文化的な価値を持つだけでなく、人々の願いを受け入れ続ける場所として現代に生きる神社です。

水天宮の所在地・アクセス・詳細情報

所在地 福岡県久留米市瀬下町265-1
アクセス
  • JR久留米駅より徒歩約15分
  • 西鉄久留米駅よりバスで約10分、「水天宮前」下車徒歩すぐ
駐車場 あり(無料・台数制限あり)
電話番号 0942-32-3207
参拝時間 6:00~18:00(季節によって変動あり)
公式ウェブサイト https://suitengu.net/

 

関連記事

  1. 宇佐神宮|大分県宇佐市

  2. 太宰府天満宮|福岡県太宰府市

  3. 青島神社|宮崎県宮崎市

  4. 香椎宮|福岡県福岡市