1. 二荒山神社の建物について
宇都宮二荒山神社(うつのみやふたあらやまじんじゃ)は、栃木県宇都宮市にある由緒ある神社で、宇都宮の総鎮守として長い歴史を持っています。その建物は、伝統的な神社建築の特徴を備え、厳かで格式の高い造りとなっています。
本殿
宇都宮二荒山神社の社殿は神明造となっています。また、本殿にある本殿勾爛擬宝珠(こうらんぎぼし)は有形文化財に指定されています。1585(天正13)年に北条氏直軍との戦いにより社殿は焼失しましたが、1605(慶長10)年、宇都宮城主の奥平家昌の時代に再建されました。この際、家康によって本殿にある本殿勾爛擬宝珠が寄進されたと言われています。
明神の井
宇都宮には各所に湧水がありますが、二荒山神社の「明神の井」の湧き水は江戸時代に宇都宮名水「七水」のひとつとして数えられました。こちらの井戸 にまつわる伝承として明治天皇の行幸の際に、この「明神の井」の水を使って湯茶を献ったと伝えられています。この井戸水は霊水として、御手水や神棚に供える御水、合わせて書道などの芸の水に使うと上達すると言い伝えもあります。
鳥居
宇都宮二荒山神社の大鳥居は、栃木県の樹齢400年のケヤキを用いたもので、その高さは9.7m、幅13.8m、柱の直径90cmにもなります。江戸時代の同神社の両部鳥居を復元したものです。第2次世界大戦中に空襲で焼失した鳥居を1946年に明神鳥居として建てられましたが、そちらも老朽化が進み、2008年に現在の鳥居として建て替えられました。
2. 二荒山神社の歴史について
宇都宮二荒山神社は栃木県宇都宮市にある歴史ある神社で、宇都宮の総鎮守として広く信仰を集めてきました。その創建は非常に古く、伝承によると第十代崇神天皇の時代に遡ります。
何度も火災の被害に合っており(近世でも4度)古い記録がほとんど焼失していますが、現在の社記によれば、仁徳天皇時代に毛野国が上下の二国に分けられた際、御祭神豊城入彦命の孫である奈良別王が下毛野国の国造として任じられ、祖神である豊城入彦命を荒尾崎(下之宮)に祀ったのが始まりとされています。そして、その後の838年に現在の地、臼ケ峰に遷座されたと伝えられています。
豊城入彦命は武徳にも優れており、源頼義や源義家、源頼朝、徳川家康などの武将戦の祈願に寄進や社伝改築をしたと言われています。また、平将門の乱では、藤原秀郷が宇都宮二荒山神社で授かった霊剣によって将門に勝ったとも伝えられています。
平安から鎌倉時代に、各々の国で最も格式が高いとされる神社を一之宮としており、二荒山神社も「下野国一之宮」とされていました。宇都宮という地名はこのイチノミヤが訛ってウツノミヤになったという説があるのです。
3. 二荒山神社の現代の意義
二荒山神社は、宇都宮市の総鎮守として長い歴史を持つ神社であり、現代においても地域社会における重要な役割を果たしています。単なる信仰の場としてだけでなく、伝統文化の継承や地域振興の中心としての役割も担っています。
宇都宮二荒山神社は、多くの市民にとって精神的な支えとなる神社です。初詣や七五三、厄除けなどの祈願を行う場所として親しまれており、特に新年には多くの参拝者が訪れ、一年の平安と繁栄を祈願します。また、神前結婚式が行われることもあり、人生の節目における重要な場所となっています。
宇都宮二荒山神社では、一年を通じてさまざまな祭りが開催され、地域の伝統文化を次世代へと受け継ぐ役割を果たしています。中でも、冬渡祭・春渡祭(おたりや)と10月の菊水祭は、特に重要な祭事として知られています。
冬渡祭・春渡祭(おたりや)は、古くから続く火祭りで、宇都宮二荒山神社の代表的な神事の一つです。冬渡祭(12月15日)では、大きな松明(たいまつ)に火を灯し、その火で炙った団子を食べることで無病息災を願います。また、春渡祭(5月15日)は、五穀豊穣を祈願する祭りとして行われます。この祭りは、地域の人々の健康や繁栄を祈る重要な行事であり、多くの参拝者が訪れます。
また、10月の菊水祭は、宇都宮二荒山神社の例大祭であり、宇都宮の秋を彩る伝統的な祭りです。名前の由来は、神社の御神紋である「菊水」にちなんでおり、五穀豊穣や商売繁盛を祈願する行事として開催されます。神輿(みこし)が市内を練り歩き、地域の人々が一体となって盛り上がる祭りであり、観光客にも人気のあるイベントです。
宇都宮二荒山神社は、市の中心部に位置し、観光資源としても重要な役割を果たしています。歴史的な社殿や厳かな境内は、多くの観光客を魅了し、宇都宮市のシンボル的な存在となっています。また、神社周辺には宇都宮城跡やオリオン通りといった観光スポットもあり、まち歩きを楽しむ人々にとっても魅力的な場所です。
二荒山神社の所在地・アクセス・詳細情報
| 所在地 | 〒320-0026 栃木県宇都宮市馬場通り1丁目1−1 |
| アクセス |
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| 駐車場 | 最大300台(料金:60分300円、最大12時間1,500円) ※ご祈祷の場合利用時間内2時間は無料 |
| 電話番号 | 028-622-5271 |
| 参拝時間 |
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| 公式ウェブサイト | http://futaarayamajinja.jp/ |

