出雲大社は、島根県出雲市にある日本を代表する神社の一つで、大国主神(おおくにぬしのかみ)を祀り、縁結びの神として多くの参拝者が訪れます。
1. 出雲大社の建物について
最も象徴的なのが本殿(国宝)です。現在の本殿は1744年(江戸時代中期)に建てられたもので、高さ約24メートルに及ぶ「大社造(たいしゃづくり)」と呼ばれる日本最古の神社建築様式を採用しています。この様式は、切妻造(きりつまづくり)に妻入り(正面が屋根の三角部分にあたる)という独特の構造を持ち、急勾配の屋根が特徴です。建築当初は現在の倍近い48メートルもの高さがあったと伝えられており、日本最大級の神殿建築としても有名です。
拝殿は、参拝者が祈りを捧げる場所であり、格式高い佇まいです。さらに、神楽や儀式が行われる神楽殿は、巨大なしめ縄が特徴で、その長さは約13メートル、重さは4.5トンにも及びます。このしめ縄は神域と俗界との境界とされる神聖なものです。
また、本殿の周囲には「十九社」と呼ばれる建物があり、全国から集まる八百万の神々が滞在するとされています。これは「神在月」に由来し、全国の神々が出雲大社に集まってあらゆる縁を取り決める神議が行われると伝えられているのです。
2. 出雲大社の歴史について
出雲大社は、日本最古級の神社の一つであり、島根県出雲市に鎮座します。主祭神は大国主神で、縁結びや国造りの神として広く信仰されており、その歴史は神話の時代にまで遡ります。
『古事記』や『日本書紀』によれば、大国主大神は日本の国土を開拓し、豊かな国を築いたとされますが、最終的に天照大神に国を譲ることとなり、その見返りとして壮大な宮殿(出雲大社)を与えられたと伝えられているのです。この神話は「国譲り神話」として知られ、出雲大社の創建の由来とされています。
奈良時代に編纂された『出雲国風土記』では、すでに出雲大社の存在が記されています。当時の本殿は現在よりもはるかに高く、なんと48メートルもの高さがあったと伝えられているのです。平安時代の文献にも、巨大神殿を支えるために直径1メートル以上の巨大な柱を束ねて使用していたことが記されており、2000年にはその柱の遺構が発掘され、伝説が事実である可能性が高まりました。
鎌倉時代になると、鎌倉幕府の法律書『貞永式目』に「神社を修理して御祭りを大切にすること」と規定され武家法の趣意は、この後の室町幕府法、戦国大名分国法、江戸幕府法に至るまで踏襲されることとなります。寛文7年(1667)戦国時代末期の尼子氏により境内の仏的施設を近隣の寺院に下げ渡し、全国で最も早く「神仏分離」を実現しました。
この御造営には逸話があり、3代将軍徳川家光に、なかなか世継ぎの誕生がなく、家光の乳母の春日局が松江藩に代参を命じて、世継誕生を大国主大神様に祈願したところ、翌年に後の4代将軍となる家綱が誕生したといわれています。
その後、現在の本殿など瑞垣内のお社は延享元年(1744)の造営遷宮で建て替えられたものです。
3. 出雲大社の現代の意義
出雲大社は、日本の神話や歴史の中で特別な存在を持つ神社であり、現代においても多くの人々にとって重要な意味を持ち続けています。まず、縁結びの神様として広く知られ、恋愛や結婚だけでなく、人と人との良縁、仕事や人生における良い巡り合わせを願う場として、多くの参拝者が訪れます。
また、出雲大社は日本最古級の神社の一つであり、その壮大な歴史と文化は、日本人のアイデンティティや精神性に深く根ざしています。神話の舞台としても有名で、「国譲り神話」や「因幡の白兎」など、古事記や日本書紀に記された神話と結びつきが深く、日本の神話的世界観を体感できる場所の一つです。そのため、歴史や神話に興味を持つ人々にとって、出雲大社は学びと探求の場でもあります。
さらに、出雲大社は神聖な「気」に満ちたパワースポットとしても注目されています。自然に囲まれた神秘的な雰囲気の中で、心を落ち着け、自分自身を見つめ直す場として訪れる人も多く、現代の忙しい社会の中で、精神的な安らぎやリフレッシュを求める人々にとって特別な意味を持っています。
そして、全国の神社の神々が集う「神在月(かみありづき)」の伝統を今も受け継いでおり、神々と人々がつながる象徴的な場所でもあります。この伝統は、日本人の信仰や祭祀文化の継承にも関わっており、地域の人々だけでなく、全国からの参拝者を迎える場としての役割を果たしています。
出雲大社は単なる観光地や歴史的遺産ではなく、現代に生きる人々にとっても、縁結び、精神的な安らぎ、日本文化や神話の継承といった多面的な意義を持ち続けているのです。
出雲大社の所在地・アクセス・詳細情報
| 所在地 | 〒699-0701 島根県出雲市大社町杵築東195 |
| アクセス |
※お車でお越しの場合やアクセス詳細は公式HPをご覧下さい |
| 駐車場 | 参拝者駐車場あり ① 大駐車場:385台 ② 駐車場:360台 ③ 駐車場:20台 |
| 電話番号 |
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| 参拝時間 |
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| 公式ウェブサイト | https://izumooyashiro.or.jp/ |

